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 ナルトは目の前の料理に素直に驚く。

「すげえってばよ!おばちゃん!!」

 ナルトの驚いた声を聞いて、ヨシノはにこにこと笑顔になった。シカクとシカマルは口元に軽く笑みを乗せただけだ。ヨシノの気持ちが分かりやすいくらいに分かってしまって。

 魚に肉に、野菜がたっぷりの料理。テーブルの上を埋め尽くす皿に、ナルトが子供のような笑顔を見せる。新しく誂えられた茶碗に盛られた白いご飯から湯気が上がっている。それに、ナルトの好物になってしまっている具沢山の味噌汁。

 ヨシノはナルトの迷い箸も注意することなく、小皿に料理を取り分けて行く。それを待つナルトは本当に嬉しそうだ。両手を合わせて「いただきます」と元気な声がダイニングに響いた。

「やっぱり、一人の夕食よりおいしいわね」

 ヨシノの言葉に、ナルトはうんうんと頷く。

「ほんとだってば!」

 味気ない栄養補給……それにうんざりているのはヨシノも同じだったのだろう。

「それにしても……張り切りすぎじゃねえのか?」

 シカマルの呆れた声に、シカクはくすりと笑っただけだった。

「うめえ、うめえ…やっぱ母ちゃんの料理が最高だわな」

 白身魚のホイル焼きをつつくシカクは、味わう様にそれを咀嚼した。ナルトは大きな鳥の唐揚げと格闘中だ。その横顔を見てシカマルは、ふと日常の中の幸せを感じる。両親が居て、食事の時間を共にし、この場所にナルトが居る。それだけの事なのに、それだけの事だからか心が満腹感を訴えてくる。その心の端っこでは、まだ足りない喝えた飢えが存在するのだが、ナルトが居るだけで満たされるような気がした。

 結局、人間なんて単純な生き物なのだろう。傍に居るだけで安心できる、そんな唯一の存在。

「シカマル!全然、食ってねえってばよ……何食う?」

 伺う様にして見上げてきた青い瞳に、シカマルはふっと笑った。

「そ…だな。じゃ、その野菜のあんかけ。お前も食えよ」

「た…食べてるって!」

 ナルト用に食べやすく調理された野菜たち。魚介類がふんだんに混ざっているので、野菜の色が際立って美味しそうに見える。いや、実際に美味しいのだが。塩味のきいたあんが、野菜とよく合っている。

ナルトという存在が、いつもの食事の時間を楽しいものに変えてくれているようだった。シカマルとナルトのやり取りを楽しそうに見つめるヨシノも、マイペースに食事を続けるシカクも、いつもとは違うこの雰囲気を楽しんでいるようだった。

 

 

 騒がしい食事を終え、当たり前のようにお茶が出てくる。

 ナルトは自分用に用意された湯呑を見て、にこにことして居た。本当に色違いに誂えられたそれは、くすぐったいような感情をナルトに与えている。

「ナルトくん、明日はお仕事?」

「オレってば、今日任務から帰ってきたから明日は休みだってばよ」

「あら、そう?なら、ゆっくりしていけるわね?シカマルも明日はお休み?」

 シカマルは思い出したようにヨシノに視線を向けると曖昧に頷いた。

「ま、至急の任務が入らなけりゃ休みっちゃ休みだけど。報告書は提出しにいくぜ」

 ヨシノは一応聞いただけで、特に気に留めていないようだ。久し振りに帰って来た息子よりも、久し振りにやって来たナルトの存在を喜んでいる節がある。ナルトが奈良家に来れば、こうなる事はシカマルの予想の範疇である。ナルトを構い倒したい両親が、シカマルの敵でもあるのだ。ナルトもそれを悪く思っていない。それよりも、申し訳ない気持ちでいるくらいだ。恐縮してしまっているのだろう。

 本当の気持ちを言えば、ナルトを構うのは自分だけでいいと思っている。ナルトにとってヨシノやシカクと過ごす時間が心地よいものになっている事は知っているが、自分は思ったよりも心が狭い人間なのだ。出来る事ならば、ナルトを一人占めにしたい。それが叶わないから、僅かな時間でもいいから独占する事に悦に入る。自分に会う為にナルトがここに来てくれた事は、素直に嬉しい。思われていると実感できて顔が緩んでしまうのを感じるくらいだ。

 だが、シカマルの前には強敵が居る。

「どうすっかな……」

 独り呟いて、ふっと短い息を吐いた。

「…どうしたんだってばよ?シカマル、難しい顔してんけど」

 心配そうに伺ってくるナルトは、シカマルの考えている事が分かるはずもない。

「なんでもねえよ。それより、お前泊まって行くか?」

「…あ、それは」

 じっとシカマルに見つめられてナルトの頬に朱が走る。ちらりと視線を向けてくる青い瞳が少しだけ潤んでいるように感じてしまう。

「あら、泊まって行きなさいよ。明日はお休みなんでしょう?ねえ、お父さん」

「は?…あ、ああ。そうだな。泊まってけ、ナル坊」

 シカマルの強敵は足並みを揃えてナルトの足止めをする。ナルトは少し困った様な視線をシカマルに向けてきた。例えるならば「どうしよう?」だ。ナルトがヨシノの誘いを断ったとしても、それにシカマルが便乗してナルトのアパートに行けるはずもない。

「泊まってけよ、ナルト」

 シカマルの言葉に少し驚いた様な顔をしたナルトが、こくりと頷く。

「久しぶりに、いいんじゃねえの?」

「そっかな…」

 そっとテーブルの下で、ナルトの手を引き寄せて包み込む。どきどきしたナルトがシカマルから視線を外して明後日の方向を向いた。そんな姿にくすりと笑ったシカマルは、指を絡めて指先で手の甲を愛撫した。びくりとしたナルトが驚いてシカマルを見上げる。ちょっときつい眼差しを向けられて、シカマルはあっさりとその手を離す。

 お楽しみは、取っておく事に意義があるのだ。

 

 

 

 

 ヨシノに先に風呂に入る事を進めたシカマルは、お茶の時間を終えて自室に戻る。その後ろをついて来るナルトの手には布団が抱えられていた。

「泊まってけとか、言うと思わなかったってばよ」

 ナルトの本音だろう。シカマルは特に反応しない。

「嫌なら、帰ってもいいぜ?」

「嫌とか言ってねえし!」

 ぷうっと膨れた頬を突くと、何故か柔らかい。もう子供でないはずなのに、ナルトの肌は柔らかいのだ。それでいて、指先にしっとりと吸いついて来るような感覚もある。

「ほら、半分貸せよ」

 無理やりナルトの手から布団をもぎ取ったシカマルは、器用に足で部屋のドアを開ける。その乱暴な行動にナルトはびっくりしているようだ。振り返ってにんまりと笑った。

「最近、建付けが悪りぃみたいでよ」

「うん…」

 シカマルのベッドに並行するように布団を敷く。ヨシノが用意してくれたシーツは、糊がきいていてぱりっとしていた。それを手伝ってもらいながら布団に敷くと、シカマルがちょいちょいとナルトを手招きして呼ぶ。

「なんだってば…?」

 四つん這いで近づいた身体をぐいっと強引に抱きしめられて、ナルトはびくりと反応した。すっぽりと腕の中に収まった身体を愛しむように抱く腕。項から背筋にかけて辿る掌。ぞくりとした感覚が身体の中からわき上がった。

「し…シカマル?」

 背中はぴったりとベッドのへりに押し付けられる。

「…ンだ?」

「いきなりだから…びっくり、して」

 シカマルの手が、ナルトの前髪を掻きあげる。そして、柔らかい唇が額に当てられた。

「会いたかった……」

 囁くように言われて、ナルトの顔が真っ赤に染まった。心臓の鼓動がバクバクいって口から飛び出しそうだ。彼の言葉は甘い毒のように、すうっと耳から脳髄に響く。全神経を彼に向けてしまう瞬間。

「オレも…だから、我慢できなくて…来ちまったし……」

 思わずぎゅっと瞑った瞼に降りてくる、唇。目尻をぺろりと舐められた。

「なんだよ?寂しかったのか?」

 ナルトはこくりと頷いた。嘘をつく理由が見当たらない。虚勢を張る訳もない。

「…だって、いつもシカマルがオレんとこ来てくれるから。オレ、当たり前になってて……そんで、シカマルが居ないから……」

 鼻筋を伝った唇が、ナルトの柔らかい唇を見つけた。ふわりと重なって、それから急に深くなった。

「ん…」

 鼻から抜けるナルトの声が甘い。深く舌を絡め取り、啄ばむように唇を重ね、ナルトの身体から力が抜けるまで、彼の好きなキスを仕掛けた。うっとりとした視線で見上げてくる青い瞳が、欲情の熱に潤んでいる。

「当たり前じゃねえよ、俺がしたいからしてんだ。お前を、誰にも渡したくねえっていうセコイ根性からだぜ?狡い男だろ?」

「……ずるくない。オレは…、シカマルの事全部好きだし……あっ」

 いつの間にか上着のファスナーを下げていたシカマルの指が、ナルトの脇腹を撫ぜる。キスに夢中になっている間に、シカマルのペースに乗せられてしまうのはいつもの事だ。

「オレ、全然余裕ねえのに……」

 じっとりとシカマルを見つめた。シカマルはいつもこうやって、先手を打ってくる。陸に上がった魚のように口をぱくぱくさせている間に、全てをシカマルに持って行かれてしまうのだ。全部、身体も心も全部シカマルに持って行かれてしまう。彼と言う存在で埋め尽くされる。

「俺だって、余裕なんてねえよ…」

「嘘つ…ンンっ」

 すっとウエストの隙間から侵入した指が、直接的な刺激をナルトに与える。何時の間にズボンホックが外されたのか?ナルトにはやっぱり分からない。そして、シカマルの方が自分より余裕のある存在に見えてしまうのだ。

「お前が欲しくて、たまんねぇ」

 耳元で掠れた声が吹きこまれる。その科白の意味を理解したナルトは、ぎゅっとシカマルの頭を抱き寄せた。

「そんなん……オレも同じだってばよ」

 確かめたい。彼という存在を。自分の中を埋め尽くす、感情を。

「あ…っ…」

 身体の中心で熱を持ち始めたモノにシカマルの指が絡められる。淫猥な手つきでナルトの中から快感を引き出そうとする手淫。

「ンン…っ」

 くぐもった声を隠す様に、シカマルの肩口に唇を押し付けた。ただ、触られているだけなのに、その指が引きだす快感は身体の奥から解放を待ち望むもので。腕が震えた。

 久し振りにシカマルに触れた細胞が勝手に歓喜の声を上げている。ナルトの知らない所から引き出される熱に息が切れそうになる。

「は…も、シカマ……」

「出せよ」

「だって……あ、は…ンンンっ」

 ぐぐっと扱かれて、内股が引きつる。知らない間に両足を開いていたナルトは、シカマルに全てをさらけ出している。ただ、恥部だけを外気に晒されて、指先で掌でもまれる様に熱が溢れてくる。くちゅくちゅとした卑猥な音と、吐息に交る声だけが重なる。

 恥ずかしいのに、こうされている事に喜んでいる自分も居て、そんな自分に酔いしれる何かがある。

「シカ…マ、ル!」

 苦しそうにシカマルの名前を呼ぶナルトの声に、扉をノックする音が重なる。

 びくんと震えたナルトは蒼白になりながら、震えた腕でシカマルを抱き寄せた。限界はもう過ぎてしまっているのに、与えられない解放に頭がぼうっとする。

「シカマル、お風呂いいわよ?」

 ヨシノの声が扉越しに聞こえた。ぷるぷる震えるナルトを宥めるように耳にキスしたシカマルは、短く「分かった」とだけ返事をする。

 遠ざかる足音。それにホッとしたようなナルトが涙目でシカマルを見上げた。

「ンな物欲しそうな顔すんなよ…止まらなくなるじゃねえか」

「シカマル……」

 生理的な涙が溢れた頬を舌で舐める。

「大丈夫だ…ナルト」

 こくこくと頷いたナルトがぎゅうっとシカマルに抱きついた。続けられる愛撫は単調なものだが、早く熱を解放したいナルトにとっては、全てが刺激になって身体中を駆け上がる快感となる。

「も、出る…」

「いいから、出せって」

「は…あっあっ」

 きゅうっと下半身に集まった熱が、管を通って排出される吐精感にナルトがびくびくと震える。はぁはぁと息を整えるナルトの目の前に、彼の放ったものが絡まる指を差し出した。

「あ…」

 シカマルは指に着いた白濁を舌先で掬う。

「やだっ…て、汚ねえよ」

「別に、汚くなんかねえよ…お前のだし。それに…まだ、終わらねえぜ?お前を、離せそうにねえからな」

 指の間からシカマルの舌に伝う白い糸。それをぼうっと見つめたナルトは、上気した視線をシカマルに向けて頷いた。

「オレもシカマルを離したくねえって……」

 ナルトの言葉に満足したシカマルは、赤い舌に噛みつくようにキスを落とした。

 

 

 

 

  

 

 

 

健全な家族の雰囲気から、二人になると一気にピンクモード。

いやぁ…しょうがないさ。

シカマルとナルトだから()

RUIの勝手ルール。

なんでか欲情してる二人が居る。

そして、赤文字指定になってしまった(?_?)