サービスアパートメント アンチエイジング

 

 

 

悪戯 2

 

 

 自室に戻っても、ナルトはぴったりとシカマルにくっついたままだ。余程、怪談話が怖かったのだろう。極め付けはシカマルがナルトにした悪戯が原因だと言う事も分かっていた。おどおどビクビクしながら自分にくっついてくるナルトが可愛い。

「シカマルってば、オレの話信じてねぇだろ?」

「……怖かったんだろ?大丈夫だって。すぐに忘れるだろ?」

 ナルトは納得いかないと言う顔で、う〜んと唸る。でも、一人でアパートに帰る事にならなくて心底ほっとしているのだ。

「じゃ、俺は風呂に入ってくるわ」

 立ち上がったシカマルのズボンの裾を慌てた様子で、ナルトが掴む。

「ちょ、ちょっと待ったってばよ!なんで風呂に行くんだってば…」

「風呂、入らねぇつもりかよ?母ちゃんが、早く済ませとか言ってただろ?」

 ヨシノに言われたような気がすし、言われなかった気もする。

「……シカマル、オレを一人にする気だってば?」

 懇願するような上目づかいのナルトに、シカマルはくすりと笑う。

「大袈裟な奴だなぁ…?ああ、キバの話でも思い出してんのか?」

「キバの話…?」

 ナルトは首を傾げる。真剣に覚えていないらしい。と言うか、真面目に聞いて居なかったのだろう。忘れているナルトの為に、シカマルが続けた。

「風呂入ってたら、湯船の中から髪の長い女が出てきたって話だよ」

「……風呂ん中から?」

 ナルトはなんとなくその話を思い出したようで、顔色が一層と悪くなる。それから考えたようにして、シカマルに視線を向けた。

「風呂…一緒に入る。シカマルんちの風呂って、でっけーし問題ないよな?」

 その口調は真剣で、シカマルの答えをじっと待っている。シカマルはにやりと笑った。こういった方向に話が進むように、キバの話を持ち出したのだ。怖がりのナルトが一人で風呂に入れなくする為に。

「ま、問題はねぇけど。マジで、びびってんだな」

「う…この際、なんでもいいってばよ!」

「俺の前では無理するこたねぇだろ?」

 存外とシカマルの声色は優しい。ナルトはうんうん頷くと、シカマルに差し出された手を取る。

「そうだってばね〜」

 にへらと笑うナルトは少し照れたようにしている。そんな顔もまた可愛く見えた。シカマルは随分とツケが溜まってるなぁと苦笑してしまうのだが、辿りつく答えは「しょうがない」なので、どうしようもない。のんびりと歩く自分の後ろから、てくてくとナルトが付いてくる。ナルトとしては、本当に怖いのだ。少しでも誰かと一緒にいたくて堪らない。一人でなかったらいいくらいの気持ちだったりする。シカマルは脱衣所でさっさと衣服を脱ぐと、中に入ってしまう。ナルトは一人でない現実にほっとしながら、上着に手を掛けた。そして、ふっと思う。

「シカマルと一緒に風呂なんて…初めてかもしんねぇな〜」

 よくよく考えると、一緒にというはなかった気がする。別に裸の姿を見た事がない訳ではないので、今更なのだが一気にドキドキしてくる。何を考えているのかわからないが、頬が少し赤くなる。恥ずかしがるような間柄でもないのだが、違う意味で恥ずかしい…ような気がしてきた 。

 がらりと扉を開くと、中は湯気がもわりとして居る。

「し、シカマル…?」

 中の様子が伺えないので、一応声をかけた。

「先に湯船ん中につかってる」

 すぐに返事が返ってきた。ナルトも洗面器で湯船の湯を汲むと、ざばりと身体を清めた。

「先に暖っまれよ」

「あ…うん」

 視界が慣れてきて、シカマルの顔が見える。浴槽の淵に凭れかかった彼はじっとナルトの事を見ていた。ナルトは急にさっき感じた気恥かしさが浮かんでくる。

「熱くないってば…?」

「ん?ちょうどいいんじゃねえの」

「そっか…なら、入ろうかな」

「な〜に照れてんだよ」

「ンな事ねぇってばよっ!」

 慣れないシチュエーチョンに照れているのは確かなのだが、指摘されるとそれが一層と増す。ナルトはそれを隠すために、さぶんと湯船につかった。シカマルの言う通りに湯の温度が丁度よく、思わず息が漏れる。

「あ〜最高に気持ちいいってばよ〜」

 そんな事を言いつつもシカマルから距離を取って、端っこの方にいるナルトは肩まで湯船につかっている。シカマルはそんなナルトにふっと笑ってしまった。

「良かったな、キバの話通りになんなくてよ」

 ナルトはきょとんとした顔でシカマルを見つめる。湯船に浸かって気持ち良くなっているのと、気恥かしい気持ちでキバの話と言われてもピンとこない。

「キバの話……」

 湯船の中から、ぷくぷくと泡ぶくがあがった途端、ザバリと髪の長い女が湯船の中から姿を現し、その長い髪の間からは恨めしそうに自分の事をじっと見つめる瞳がぎらぎらと光って……

「ぎゃあっ〜」

 頭に浮かんだイメージを打ち消すように叫んでから、シカマルに抱きつく。

「ひどいってばよ!忘れてたのにぃ…」

 恨み事まで涙声。自分の腕の中にやって来たナルトの身体を抱きしめた。最初からこうしていればいいのに、と思った事は秘密だ。

「悪りぃ…」

 全然悪いなんて思っていない。どうしてナルトの前だと、ただの男になってしまうのか不思議だ。面倒な事がちっとも面倒でない。少しくらいの面倒を感じても返ってくる見返りの方が大きい。これが、惚れた弱みというやつなのだろう。

「髪、洗ってやるよ。一人になんの怖いんだろ?」

「ん〜…そうだけど」

 まだびくついているナルトは渋々と言った様に、シカマルと一緒に湯船から上がる。もうこの際恥ずかしいとかの問題でないのがナルト的心境だ。

 サーっとシャワーのお湯が頭からかけられる。思わず目を瞑ると、シャンプーだと思われる冷たい液体を、温かい手と一緒に頭で感じる。ゴシゴシと頭皮を摩擦されて、ほんわりとした気分になっていた。人に頭を洗われるのは意外と気持ち良い。もこもこになった泡を床に落として、シカマルが髪についたシャンプーを流してくれる。

「次、リンスな〜」

「おう!」

 パチリと目を開けると、鏡越しに自分を見ていたシカマルと目が合う。彼は一瞬、にやりと笑った。それから肌に感じる冷たい感覚。

「ついでに身体も…」

「ええっ!それは自分でできるってばよ〜」

 シカマルの手の中でボディソープが泡をたてている。それが肌に密着して、彼の掌との間で擦れた。ぬるりとした感触にナルトが肩を縮める。シカマルの両手が肩から、すうっと二の腕に移動した。ナルトの身体がびくりと反応する。片方は首筋に、片方は胸元に移動した悪戯な指。まだ反応していない胸の飾りをくるりと撫ぜる。

「シカマル!」

「なんだよ」

 冷静な声で返されてしまい、ナルトは言葉を見つけ損ねた。

「え…エッチなことしようとか…してる?」

「別にしてねえけど?」

 そう言いながら、首筋から鎖骨に移動する指先。少し触られただけで感じてしまった乳首をきゅっと指の腹で擦られた。

「あっ…」

 思わず漏れてしまった声に、シカマルがくすりと笑う気配が重なった。急に恥ずかしさがマックスまで達したナルトは、シカマルの指の動きを止めようと手を重ねた。

「シカマル…だめだってばっ!」

「こっちはダメじゃねぇみたいだけど?」

 鎖骨にあったはずの手が、下半身に移動していた。両足の間からからはシカマルに掴まれた自分の局部が鎌首を擡げていた。遠慮なく扱くシカマルの手淫に思わず足が震える。両足を閉じてその手を阻止しようなんて考えが浮かぶはずもなく、行為を甘受してしまっている。

「…あ…アア…っ、や…シカ…マ…」

 くちゅくちゅと厭らしい音と一緒に溢れる先走り。難なく快感を受け止めてしまったナルトは、力なく背後にいるシカマルの胸に身体を預ける。背中に塗られているボディソープがシカマルの肌に密着して音を立てる。

「ん…くっ…はぁ…」

「ナルト、膝立てれるか?」

 椅子に腰かけていたナルトの身体が前にずらされた。シカマルに言われた通りに、床のタイルに膝をつく。片方の腕はシカマルの手を握ったままで、片方は浴槽に掛けられる。前を触っていたシカマルの手が、気兼ねもなくナルトの後腔に指を進める。びくりと反応したナルトは身体を強張らせるが、ボディソープが潤滑油となりシカマルの侵入を難なく進められる。

 体中に浸透している快感の波が、どんどんと高みに追いやられていく。感覚が敏感になって、ちょっとした動きにも反応してしまう。耳に聞こえてくる音は、自分の喘ぎ声と、自分の中を動く卑猥な音。

「や…っ、あ…シカ!」

 入れられた数本の指がばらばらに動いて、ナルトの悦い場所を攻め立てる。身体の奥の方に熱が溜まる感じに息苦しくなって、冷たいタイルに爪を立てる。

「んん…はぁ…あん…あ…」

「ナルト?」

 呼ばれてふと振り返ると、シカマルの赤い舌が見える。何故かそれに縋りたい気持ちになって、ナルトも舌を差し出す。水音を含んで絡められる舌先。その間も、シカマルの指がナルトの中に増えて行く。

「も…やっ…あっ」

 熱いのはどこから感じる熱なのだろう。それすらも分からない。そう思った瞬間、指よりも熱い塊がナルトの中に入ってくる。

「あ…シカ…」

「力、…抜けるか?」

 ナルトはこくりこくりと頷く。もう返事をするのも苦しい。ぐいぐいと後腔の中に食い込んでくるシカマルに合わせて息を吐く事しか出来ない。ゆっくりと自分の中を犯すシカマルの存在が、全部ナルトの中に入ると、ナルトの口から甘い息が漏れた。

「やっぱ…エッチなこと、してるってばよ……」

 批難めいた科白にシカマルがぐいっと腰を押しつけた。

「あ…っ、はっ」

「いやか?」

「シカマルの…意地、悪…」

「ンなんじゃねぇよ」

 心臓が二つあるみたいに、シカマルの鼓動を感じる。それが十分にナルトの中に慣れた頃にシカマルがゆっくりと腰の抽出を始める。

「あ…ああ…あ、はっ…ん…アア…ン」

「ナルト…」

 熱っぽいシカマルの声が耳に響く。求められている事に何故か満足してしまって、気持ちも満たされる。解放を待っているのは、燻ぶる熱だけである。それがどこにあるのか、その居場所も分からない。ただ一つ言える事は、それを癒してくれるのがシカマルであるということだけ。

「はぁ…あ、あっ…あっ…や…」

 押しては引く波の様に、悦楽の波がナルトの中をざわつかせる。自分の中を侵略する甘美な愉悦を与えてくれる。それは二人で分け合える遊蕩の秘め事。かき回すような動きに、肉が絡みつく。与えられる全てを飲み込もうとする貪欲な身体が、シカマルの穿つモノを奥へ飲み込もうとする。シカマルは白い背中に唇を落として、啄ばむ様にキスを落とす。唇が触れた場所に、赤い所有印が刻まれていく。汗と一緒にまみれる快楽と言う甘い蜜が、ナルトの中に放たれた。

「あ…ああ…はぁ…ん…」

 シカマルは指先に絡みついたナルトの陰茎の先から、白濁が放たれるのを感じる。ナルトの身体は疲れたように、上半身を必死に浴槽に預けた腕で支えていた。下半身は繋がったまま、シカマルがぎゅっとナルトを抱きしめる。

「も…ユデダコになるってばよ〜」

 掠れた声は息も絶え絶えと言った様子で、大きく肩で呼吸を整えていた。

 シカマルはちゅっとナルトの金色の髪にキスをする。

「安心しろよ。抱いてってやる」

「…そんなん、やだって…」

 二人のくすりと笑う声が重なった。それから、優しく唇を重ねたのだった。

 

 

 

 

  

 

 

 

 

悪戯じゃないよ〜!!

ってか、お風呂でエッチ。定番だけど、書いてなかったなぁ…

とか、言ってる場合じゃなく(-_-;)

このままのシチュエーチョンで次へ続きましたよ。

そう、この話は久々にエッチしようぜ(*^^)v…みたいな話??