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Innocent loveU-1
「ん…や…っ…、も…やだ…あっん…あ…っ、シカマ…ル」 ナルトは自分の口から漏れる声がはしたなくて恥ずかしい。電気をつけていなくても部屋は明るい。そう、今は真昼間なのだから明るくて当然なのだ。 「ン…あっ…あ…っ」 こんな声が出るなんて知らなかった。そして、こんな快感がこの世に存在して居る事も、ついこの間までは知らなかった。 ナルトのマンションのリビングルーム。 大き目のソファが置かれているのに狭く感じないのは、その空間が見た目よりも広いからだ。ダイニングへの開かれた空間がより解放感を醸し出している。ベランダへ通じる大きな窓のカーテンは閉まっていないので、太陽の光が容赦なくナルトの痴態をさらす。足を広げられて、きっとオコトの一番大事な部分に顔を埋めているのは、奈良シカマル。 ナルトが教壇に立つ学校の生徒である。その生徒と、どうしてこんな関係になってしまったかと言うと簡単で完結な理由があった。シカマルがナルトに恋愛感情を含んだ告白をした事から話は始まる。もちろん、ナルトなりに必死になってシカマルの気持ちを他の事に逸らそうと努力はした。したのだが、当の本人はナルトが好きだと憚らないのだ。そして、一悶着あったのだが…… シカマルはナルトと性的な関係を持ちたいと持ちだしてきたのは、彼が学校を辞めると言いだした初秋の頃。生徒との恋愛は最初から胸中にないナルトに対する、彼なりの精一杯の答えが高校生を辞めることだった。それを止める事に成功したのは、ナルトがシカマルに提案した打開策である。シカマルと一緒に居る時は、彼を一人の人間として見る事。すなわち、生徒の一人だとひとくくりにまとめないで、彼と対峙する事を約束した。 売り言葉に買い言葉……――――― シカマルが中間テストで学年トップになれば、彼が望む様な―性的関係― …砕けて言ってしまえば、エッチする事を“考える”と言ってしまった事が現状を招いている理由だったりする。もちろん、エッチさせて!と言われて、はいはいと素直に頷くようなナルトではない。それに、同性で?と言った世間一般的な戸惑いはあったし、恋人でもないのに身体の関係をもってしまうことに否定的でもあったからだ。愛し愛され、心から繋がった相手と身体もつなげる………というひどく乙女な部分がナルトにはあったのだが。テストの順位が張り出された掲示板の前で立ちつくしたナルトの前に、皮肉な笑みを浮かべたシカマルがやって来て囁いた。 「約束だから、エッチさせてくれよ?セーンセ…」 考えると言っただけで、スルとは言ってないと断固拒否したのだが最後の最後には彼の情熱(?)に押し通されてしまった形になる。 そして、学校で「ソンナコト」できないという件から、ナルトのマンションで話をする事になって半ば強引に押し倒された。そして、一度シカマルにイカされてしまってからは、なし崩し状態だったりする。それがナルトの頭痛の種でもあった。 シカマルに大事な部分を触られてしっかりと感じてしまっているので、文句も言えない。そして、今日も嬉々として遊びにきたシカマルにエッチな事をされているのだ。 「……や、っ…シカマル…も」 「イキたい?」 違うと言いたい。こんな関係はダメだと言いたいのに…やめて欲しいと言いたいのに。身体の反応は確実にシカマルの愛撫を受け入れている。シカマルの舌先で先の方をぺろりと舐められたナルトはびくんっと震えた。今にも達してしまいそうなのを我慢しているのは、一応存在して居る年上の意地だったりする。甘んじている訳ではないと態度で示したいのに、いつもそれは無駄な努力で終わってしまう。シカマルによって開かされた両足が震える。目を開けると見えるのは、シカマルの口淫によって感じている自分のモノだ。物欲しそうに震える先から、ポタポタと零れる液を舌ですくわれるだけで身体が震えた。息も絶え絶えで発する声は喘ぎ声になってしまう。掠れた声で自分の名前を呼ばれる度にシカマルが笑みを浮かべている事をナルトは知らないだろう。 両手で足りないくらいシカマルにイカされている身体は、解放を求めている。散々焦らすのはナルトの口から直接イカせて欲しいと懇願させる為だったりするのだが、ナルトはその事に気が付いていない。 「先生、ちゃんとイカせてあげるからさ……今日こそは最後までさせてくれよ?」 思わず頷いてしまいそうになって、ナルトは我に返る。 「だ…ダメっ!!」 シカマルの手によって吐精させられているが、ナルトなりの最後の砦はまだ守ったままなのだ。シカマルはそれについては強引にすすめるつもりはないらしく、ナルトの意を汲んでくれる。 「……いつまでお預けなんすかね〜」 「だめって…いっ…やぁ…ンンっ……」 シカマルの舌が、ナルトの陰茎を根元から先にかけてつうっと舐め上げた。上気した顔とキスになって赤くなった唇から漏れる吐息にシカマルはふっと笑う。 「んじゃ、今日も指だけか…」 少し楽しそうに聞こえるシカマルの声にナルトはびくっとする。 「それも、だ…」 駄目だと言いかけて息が止まる。シカマルの指がナルトの中に侵入してきたのだ。男同士のセックスについて無知だったナルトに色々な事を教えてくれるのはシカマルだったりする。ナルトの精が絡みついた指先はずっとナルトの蕾の中に吸い込まれていった。この行為も初めてではない。最初はおっかなびっくりだったナルトの知らない部分に快感の芽を植え付けたのはシカマルだ。手っ取り早く前立腺を刺激すると、ナルトの口から我慢できないと言ったような声が漏れた。 「や…や…っ……あっ…」 コリコリとするそこを引っ掻いたり擦りつけたりするように刺激すると、ナルトの身体に緊張が増す。がくがくと震えていた足から力が抜けたようにぐったりとしてしまった。ナルトはそんな部分で快感を得られるとは知らなかった。羞恥だけで固まっていた頃に比べると、すんなりとシカマルの指を受け入れる様になったと思う。本当に最初に指を入れた時はナルトは泣きだしてしまったのだ。恐怖やら羞恥が入り混じって精神的に破たんする直前だったのかもしれない。それを宥めすかしたシカマルの口八丁は見事なものだと言える。今でも拒絶はするが、それは口だけで身体はシカマルの愛撫を受け入れている。まだ達していないナルトのモノから止めどなく先走りが溢れた。指に吸いついて来るような内壁に思うさまに自分自身を穿ちたいとシカマルは思うだが、指を挿れた時の教訓から急がば回れの精神が念頭にある。急いでもしょうがない。それに、ナルトを感じさせているという事だけで悦に入っている。自分だけの事を考えて受け入れてくれるナルトに酔っているのだ。 「シカ…シカマル……」 空を切るナルトの腕がシカマルの頭に落ちる。恍惚とした意識の中で名前を呼ばれるのが好きだ。 「ん〜?なに、先生」 「…せんせって言うな、バカ…シカ」 生理的な涙がナルトの頬を濡らす。強情な部分がまたシカマルをそそるのだが、きっとその事にも本人は気が付いていない。スレていないナルトが、その全てがシカマルを誘っているというのに。 シカマルは指を動かしながら上体をナルトの近くに寄せる。すると、ナルトの腕がシカマルの首に回された。ナルト的には宙に浮いているような感覚の中で何かにつかまっていたいという本能からの行動であった。シカマルに追いつめられると、何が何だか分からなくなってしまう。身体の中を駆けあがってくる快感に目の前が白くなったり黒くなったりと、未知なる世界の中に放り出されて不安になってしまうのだ。だから、唯一縋りつく事が可能な相手に縋りつく。抱きついて来る片腕を外すと、シカマルは自分の中心で硬くなっているものに導いた。 「触ってくれるだろ?…俺も、イキてー…」 耳元で囁くと、またナルトがぶるりと震える。Gパンの前を開いて、ナルトの手に大きくなったモノを握らせる。ナルトが特別何かをしてくれる訳でもない。だが、稚拙な行為でも構わないのだ。ぎゅっと握られて上下に擦られるだけでも十分に気持ちいい。 「せん…ナルトもちゃんと、イカせてやるから」 先生と言いかけて、名前を言い直す。少しだけ優越感を感じる瞬間。さん付けするのもなんだと思い、思い切って呼び捨てにしてみたのだ。ナルトに異存はないようでその事を責められた事はない。それよりも自分がシカマルの教師だと思い出させる“先生”という呼び名の方が嫌がった。事、性的に関することだけなのだが。 「指、増やすぜ?」 こくこくと頷くナルトが可愛い。震えた片手でシカマルにしがみ付き、もう片方ではシカマルの雄を刺激して居る。柔らかくなった蕾にもう一本指を増やす。ばらばらに動かしながら中を刺激すると、きゅうっとソコがシカマルの指を締めつけた。言葉にしなくても気持ち良いと言っているようなものだ。指を鍵状に曲げて抽出を繰り返すと、引っ切り無しにナルトの嬌声が上がる。 「っ…あ、あ、あ…やっ…う、んんっ…」 「気持ちいい?」 「は…ぁっ…や…こわ…シカマル……も、や…あんんっ……っ」 「一緒に、イコウ…」 その声がナルトに届いたのかは不明だったが、ナルトの中はしっとりとシカマルの指に絡みついて奥へ奥へ誘おうとする。今は刺激を与えて居ないナルトの陰茎の先からもとろりと蜜が零れていた。 「あ…んんんっ…や…はっあ…ん…っ」 ナルトは自分の手の平の中に、熱いモノが絡まるのを感じた。そして、息を整える。最終的に刺激されていたのは後ろだと言うのに、ナルトのモノも達して居た。 少しだけ冷静さを取り戻したナルトがじっとシカマルを見上げる。 「指…抜けってばよ」 掠れている自分の声が恥ずかしい。だけれど、行為が終わった後も自分の中に在るシカマルの指の存在はもっと恥ずかしいのだ。 「いつになったら、サイゴまでさせてくれんだよ?」 少し不満そうな科白にナルトは真っ赤になる。 「してんじゃん!エッチな事…」 「ステップアップっしょ?」 「は?……あっ」 会話の途中にシカマルの指がナルトの中を刺激する。 「や、やだ…も、抜いて…って」 「ココで俺を感じたくねえの?」 ぐっと返事に詰まったナルトはシカマルから顔を背ける。シカマルの事は嫌いではない。好きの部類に入る。彼から告白され、色々あってこんな関係になってしまった。それに後ろめたい気持ちもあるのだ。シカマルの気持ちははっきりしている。はっきりとナルトの事が一人の人間として好きだと何度も言われている。それでは自分はどうだろうか。ナルトは何度となく自問自答しようとしてきたのだ。だが、心の中の何かがそれを否定する。なのに、シカマルとの関係はどんどんと先に進んでいくのだ。それに気持ちが付いて行っていない……。十分にナルトの中の常識から考えればシカマルの事を受け入れている事になるのだが、どこかで認めたくない気持ちもある。そんなあやふやな感情で、彼の全てを受け入れる事はできない。 「ごめ……」 シカマルはナルトの言葉を途中で止めた。ナルトに謝って欲しくなんかない。そんな言葉は聞きたくないのだ。最初は息継ぎだけでも必死だったナルトも、シカマルの口付けに応えられるようになっていた。 「ふ…う…んっ」 鼻から抜けるような甘い声がシカマルを刺激する。指の変わりに自分を挿れたらナルトは怒るだろうか。舌を絡め取りながらシカマルはそんな事を考えていた。否、怒らないだろうが泣かせるかもしれない。ナルトに嫌われてはいないと思う。その反対だと感じる事が度々ある。だけれど、ナルト自身がそれを認めて受け入れてくれるまで急いではいけないのだ。もう、ナルトを泣かせる事はしたくないのだ。本気で自分の為に涙を流してくれた大切な人を悲しませることはしたくない。 唇を離すと真っ赤になったナルトがそっとシカマルを見上げた。青い瞳が潤んでいつもよりもアオを濃くしている。快感に潤んだ瞳の色はこんな風に趣を変えるのだと初めて知った。 ナルトは自分とシカマルの恰好を見て目を大きく見開いた。お互いに衣服を身につけていた為に、お互いの精でどろどろに汚れてしまっている。 「せ、洗濯!」 ぎろりと睨みつけられて、シカマルはしょうがないと言うようにナルトの中から指を抜いた。一瞬ピクンと反応したナルトの頬が赤い。 「ボタン押すだけだろ?俺がやる」 「最初はできなかったくせにっ!」 ナルトはぷうっと頬を膨らませる。シカマルは小さな頃見たリスを思い出した。餌を口いっぱいに頬張ったリスみたいだ。到底年上だと思えない表情に、シカマルはくすりと笑った。 洗濯機というものに、初めて触れたのはナルトのマンションに来てからである。自宅ではカゴに入れておけば母親が洗濯をしてくれるので、自分でする必要はなかった。だが、洗濯機のパネルを見れば簡単にその理屈が分かったし、一応説明書にも目を通してみた。スイッチひとつでなんでも済んでしまう世の中だ。意地悪くナルトの上衣を脱がせると、先に下をはぎ取られたナルトは全裸になってしまった。それに気が付いたナルトはそわそわしながら立ちあがろうとする。 「?…どーしたんだよ」 「シャワー浴びてくるんだって……あれ?」 勢いよく立ちあがろうとしたナルトは足を床に付けた瞬間、ガクンとするのを感じる。そして、ぺたりとフローリングの床に座り込んでしまった。 「……先生?」 「うるさいっ!」 腰と足に力が入らなくて、腰が抜けたみたいになってしまった。今日はいつも以上に感じてしまったし、何度もシカマルによってイカされたのである。くくっと肩で笑うシカマルをギロリと睨みつけた。どうしようもない気持ちで俯いていると、肩にふわりとした感触が降りてくる。ふっと顔を上げると、シカマルがバスローブをかけてくれたのが見えた。 「あ、りがと…」 シカマルからしてみたら、なぜバスローブが存在するのかとても不思議なのだが。前を合わせようとする前に、ナルトの身体についた白濁を濡れたタオルで拭ってやる。 「……恥ずかしいから、自分でするってばよ」 「別に、俺が原因だから後始末も俺で良いんだよ」 耳まで真っ赤になったナルトは俯いてシカマルと目を合わせないようにする。だが、シカマルの行為を拒む事はない。奇麗にしてから前を合わせて、同じく汚れを取ったソファに抱いて行くとちろっとナルトの瞳がシカマルに向けられる。 「お茶…飲みたいってばよ。喉、乾いた」 我儘を言う子供みたいで可愛い。もちろんそんな事を言ったらナルトが完全に拗ねてしまう事は分かっているので、シカマルは頷くだけだ。少しずつでもナルトの中に自分の存在の割合が増えて行く事が嬉しい。早くあの口から自分を好きだと言わせたいというのが本当の所なのだが。 シカマルは洗濯機に衣服を放り込むと、ナルトの所望するお茶を淹れる為にキッチンへと向かったのである。
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第1部(笑)の終わりからイロイロ推測してください!
なんで、ここまで進展してんですか?って質問はノーセンキュ☆
第1部はある意味気持ちを気が付かせる編(長い…)
ナルトは気が付いてないですかね(^^ゞ
いや、気づいてんだけど納得してないだけなんですよ。
だから、第2部は納得編です。そして、前にも書いたようにバンバン赤文字指定です…