不動産鑑定 高層賃貸 マンション

 

 

 

Winter solstice

 

 

 ナルトの手をぎゅと掴んだ。驚いたように顔を上げた、見慣れた青い瞳。シカマルはその顔を見て意味なく嬉しい気持ちになった。

「は〜…良かった。捕まえられたぜ」

 息をきらすシカマルにナルトは首を傾げた。もちろん、その場にしたヤマトやサクラ、サイも同様である。

「ヤマト隊長、こいつ任務明けてますよね?」

「あ…ああ」

 ヤマトはシカマルの勢いに圧倒した様に頷く。ナルトは腕を掴まれたままで、シカマルを見上げた。

「どうしたんだってばよ?シカマル…」

 このままアパートに直行するつもりだたので、別に捕獲される理由もない。いつものように待っていてくれればいいのに、そう思った。

「母ちゃんがな、どうしてもお前を連れて来いってうるせえんだよ…」

「おばちゃんが?」

 うんざりしたように答えたシカマルは、これ見よがしな溜息をついてみせる。

「ナルト、シカマルんちのおばさんに気に入られてるもんね」

「息子以上に構い甲斐のある奴だからな」

 サクラの言葉に同意したシカマルはじいっとナルトを見つめる。ナルトは見つめられて、なんだか気恥かしい気分になった。確かに、ヨシノもシカクもナルトを構ってくれる。シカマル曰く、息子を構うよりナルトを構った方が可愛いからだそうだ。まるで本当の親のように接してくれる二人がナルトも大好きだったりする。

「んじゃ。こいつ、連れてきますんで」

「えええ…シカマル!オレ、いっぺんアパート戻りてえし………」

 ナルトの言葉はスル―された。…ように、サクラやヤマト、サイの目には見えたのである。有無を言わさずに引っ張って行くシカマルに、ナルトの意見を考慮するような態度は見受けられない。

「ま、いっか。次回の任務の事はサクラ、頼むね。ナルトに伝えてくれる?」

「え?私ですか?」

 顔をしかめたサクラはしょうがないと言う様に溜息をつく。その耳には、ぎゃあぎゃあと騒いでいるナルトの声がまだ聞こえていた。

 

 

 

 

「お疲れ様!」

 それはシカマルに対してなのか、ナルトに対してなのか。ヨシノは笑顔と一緒に二人を迎えてくれた。

「おばちゃん!お邪魔しますだってばよ」

 行儀よくぺこりとお辞儀をしたナルトに満足したようなヨシノはご機嫌そのものだ。シカマルがちゃんとナルトを連れて帰って来た事に喜んでいるのだろう。任務で里を空けているから、連れてこれるかどうかわからないと答えた息子を睨みつけたのは数時間前。

「シカマル〜やればできるじゃないの!」

「うるせえ。母ちゃんの癇癪に付き合いたくなかっただけだよ」

 意味不明な親子の会話を聞いたナルトはやはり首を傾げるばかりである。

「母ちゃん〜新しい茶淹れてくれ〜〜」

 ダイニングからはシカクの声も聞こえる。

「シカマルもナルトくんも、お茶淹れるから待ってて」

 にっこりと笑い掛けられたナルトは素直に頷くと、先を行くシカマルの後ろを追った。そして、その袖をちょんっと引っ張る。

「シカマル〜どうしたんだってば?」

「ん?ああ、カボチャパーティー」

「かぼちゃってあの、カボチャ?」

「俺の知ってるカボチャとお前の知ってるカボチャが同じなら、一つしかねえんじゃねえの?」

 やっぱり意味が分からないと首を捻っている所で、シカクの居るダイニングに到着した。シカクは任務がないのか、ゆったりとした恰好をして空になった湯呑を手の中でぐるぐるしている。

「おっちゃん、こんばんはだってばよ!」

 シカクの前に座ったナルトを見て、シカクの頬も緩む。その顔をうんざりしたように見つめたシカマルは、心の中で舌打ちしたのだ。ナルトを連れてこれば、両親が構い倒すのを知っている。また、今日はその為に連れて来ているのだし、とんだ貧乏くじを引いた気分になってきた。シカマルとナルトの前に、湯呑が置かれる。湯気の上がる湯呑の中身は、ナルトも大好きになっている緑茶だ。ヨシノもシカクの隣に腰を下ろした。

「母ちゃん、準備できてんのか?」

「できてますよ。もちろん」

「準備って何の準備だってばよ?」

 ふうふうと湯呑の茶を冷ましながら飲んでいたナルトが、ヨシノに話しかける。

「晩御飯の準備。お腹、空いてるでしょ?」

「うん…」

 シカマルは、カボチャパーティーだと言った。もしかして、カボチャ尽くしと言う事なのだろうか?

「おばちゃん…やっぱ、カボチャ?」

 恐る恐る聞いたナルトにヨシノは少しびっくりしたみたいに目を大きくする。よく分かったという表情だろうか。ナルトの中では、ああ…やっぱりと言った風だ。

「あら、ナルトくん心配してるの?」

「え?あ!おばちゃんの料理はうめえから、全っ然大丈夫!!」

 必死になって返すナルトにヨシノはくすくす笑う。ヨシノはナルトの考えが見えているのだ。

「もちろん、カボチャだけなんて言わないわよ。ナルトくんの好きなお肉も用意してるから安心してちょうだい」

 ナルトは言葉に詰まると隣で笑いを噛み殺しているシカマルをじっとりと見つめる。

「シカマルが言ったんじゃん!カボチャパーティーだって!!」

「ほんと、お前最高に面白いわ…」

 ナルトは批難するつもりで、シカマルの腿をバンバン叩く。その様子を見ていたシカクとヨシノは顔を見合わせて笑みを作った。

「上手い事言うじゃねえか、バカ息子」

「こんなにカボチャが脚光を浴びる日も少ねえだろ?カボチャにしちゃ、一大行事っちゅう訳」

「それで、カボチャパーティーねぇ…」

 シカマルの科白に感心したようなシカクとヨシノを見たナルトは、またまた首を傾げる。

「シカマル、オレの事からかって言ったんじゃねえの?」

 ナルトからしてみれば、理由も分からずに奈良家に連れて来られてシカマルから揶揄された気分だったのに、シカクやヨシノの態度は少し違って見えた。シカマルと一緒になってナルトをからかうなんて事、もちろん二人はしないのだけれど。

「ナルトくん、今日は冬至なのよ?」

 ヨシノの言葉にナルトは内心焦る。聞いた事がある単語なのだが、意味がさっぱり分からない。

「ナル坊、聞いた事くれえあるだろ?」

「あ…うん。でも、あんまよく知らねえし」

 少しシュンとして居るナルトの隣で、シカマルがくすりと笑う気配を感じた。

「ナルト。別に知らなくても関係ねえって。冬至ってのは、まぁ簡単に言うと年の中で一番太陽の出てる時間が短くて夜が長い日の事を言うんだよ」

 バカにするでもなくそう説明したシカマルは、テーブルの下でナルトの手をそっと握る。

「冬至を温泉で湯治する湯治にかけて、健康を願う日って言うのかしら。その日に、カボチャや小豆粥を食べたり柚子湯に入ると風邪をひかないって言われてるの」

「柚子をいっぱい浴槽に浮かべるんだぜ?」

 ひとつひとつ丁寧に説明してくれたヨシノとシカクは優しい眼差しをナルトに向ける。自分たちは当たり前のように過ごしている年内行事の一つだが、家族のいない一人暮らしのナルトにとっては無縁のものであることは容易に想像できた。だからこそ、ナルトを家に招きたかったのである。

「あ、コイツ…風呂は最後な」

 シカマルの科白にヨシノはくすりと笑った。その意味が分かったのだろう。

「なんか、意味あんの?」

「誰もが通る道ってやつだな…」

 答えになってない答えを返したシカマルはにんまりと悪戯っ子のような笑みを浮かべたのだった。

 

 

 

 

 ヨシノの料理はもちろん、いつも文句のつけようがない。本当に美味しいと思うし、食べやすいように調理されていると思うのだ。たかがカボチャ、されどカボチャである。あんなに色々な食べ方があるとはナルトも知らなかった。シカマルが言うには、例年に比べ力が入っていたらしい。メインはナルトの事を考えてか豚カツだったのだけれど。野菜嫌いのナルトもばくばくとカボチャを平らげてしまった。シカマルの言う通りに、先に風呂を済ませてしまったヨシノとシカクは夜の挨拶をして寝室に下がってしまった。このパターンで行くと、ナルトはシカマルの家に泊まる事になる。泊まる頻度が増えているので多少の衣服がシカマルの部屋にあるから心配もない。

「んで、なんでシカマルも一緒に風呂に入るんだってばよ…」

「文句あるか?」

「別にねえけど…」

「明日は母ちゃんや父ちゃんに、お前がどんだけ喜んだか報告する義務が俺にはある」

 尤もらしい事を言ったシカマルは、さっさと先に風呂に入ってしまう。ナルトは上衣に手を掛けて、はっとした。シカマルと一緒に風呂に入ると、何故か……そうゆう方向に行ってしまうのだ。なぜか、温かい湯船に浸かりながらシカマルとキスしているだけで、“そうゆうこと”をしてしまうのだ。

「う…今日、も?」

 かあっと真っ赤になった頬を隠すように頭を振ると、ばばっと衣服を脱ぎ捨てて浴室へ続く扉を開ける。ガラリと開いた向こうには沢山の湯気と、ほんわりと柑橘系のいい香り。

「ナルト〜。掛け湯して、先に湯船に浸かれよ」

「あ…うん」

 湯気の向こうから聞こえた声に頷いて、掛け湯をすると湯船に足を入れた。

「わぁっ!」

 奈良家の浴槽は大きい。大の大人が二人入っても余裕のある造りである。その湯船の中に、数えきれないほどの黄色い果実が浮かんでいた。ナルトが子供みたいにはしゃぎながら、その一つを手にする。

「これ、柚子だってば?」

「そうそう」

「めちゃ、いい匂いする…」

 湯を含んでぷにぷにしたそれをぎゅっと掴むと、最初から開けられていた小さな穴から果汁が染みだしてくる。また、それは鼻に付く様な嫌なものでなく自然のいい香りなのだ。

「おい、ナル。あんま力入れんなよ…って、遅せーか」

 シカマルはナルトの手の中でぱっくりと割れた柚子の実を見て笑った。

「あ…あの、あんま力入れてねえよ?」

 皮が破れて中が見えている柚子を見て、ナルトがしゅんと肩を落とす。シカマルは自然とその肩を引き寄せた。

「別に構わねえって。言っただろ?誰でも通る道だってな」

「このコト?」

「俺も最初に柚子湯に入った時、湯に浮かぶ柚子を全部爆発させたぜ?なんか面白くってさ…その後の掃除が大変だって、翌年からは袋に入って浮かんでたっけな?最近はそんな事しねえから、さすがにそのまま浮かんでるけど」

 シカマルの言葉を聞き終わったナルトは血の気が引く思いをする。

「あ、掃除!オレ、ちゃんとするから…おばちゃん許してくれるかなぁ?」

「母ちゃんは最初から分かってたって、ンな事気にすんなよ」

 ナルトの手から離れた柚子は、爆発したままでも湯にぷかぷか浮かんでいる。指先で自分に戯れてくる果実をつんつんして遊んでいたナルトは、湯気に交る柚子の香りに酔ってしまいそうになっていた。

「すげえ。シカマルにも、おばちゃんにもおっちゃんにも感謝だってばよ」

 嬉しそうに笑ったナルトを見て、煩い母親の言い付け通りにナルトを連れて来て正解だったと思う。そのナルトの耳の後ろをくすぐる様にシカマルの指先が動く。ぴくりと反応したナルトは、上気した顔でシカマルを見返した。もちろん、柚子の効果によっていつもより血行が促進されているからだろう。湯あたりしない程度のお湯の温度はさすがだと母親を褒めてやりたいくらいだ。

「なぁ、ナルト。今夜は一年の中でも一番夜が長いんだぜ?それ、どうゆう意味だかわかるか?」

「…知らねえ。意味、あるの?」

 会話をしている間も、耳の後ろから首筋までシカマルの指が滑る。会話よりそっちの方に意識がいきそうになってしまうナルトは思わず俯いた。身体の中から快感を引きだそうとしているシカマルの手淫に背筋に甘いなにかが走る。

「夜が長げえのは、もちろんこうやって…愛し合う為」

「し…シカマル?」

 ぐいっと引き寄せられたナルトはすっぽりとシカマルの腕に包み込まれた。耳朶を含むようにして舌を合わせてくるシカマルの行為に、嫌でも身体が反応してしまう。

「ちょ…だ、ダメだって…」

「柚子には、人をエッチにさせる効果があるらしいぜ?それをご丁寧に潰してくれたんだから、効果も覿面だろ?」

「へ!?う、嘘…そんなのっ…」

「ん〜…じゃ、身体で試してみるか?」

「遠慮するってばっ!」

 力ない抵抗は抵抗と呼べるものではないのかもしれない。シカマルの息遣いを感じたナルトは反射的に目を瞑ってしまう。そして、重ねられた唇の間から熱い舌が自分のそれを絡め取る。

「ん…ンンっ…」

 自分からもシカマルに応えてしまったナルトは、そっと腕をシカマルの肩に掛ける。

「シカ…マ…は…んっ」

 ナルトの胸の果実にシカマルの指がそっと触れる。乳首の先端がわずかにピンク色をしていた、それを摘まむようにしてやると、すぐに硬くなる。真っ赤に熟れて食べごろの果実のようになったそれをシカマルは指の腹で押し付けるように刺激した。

「あ…っ、やっん…あっ…」

「ほら、いつもより感じねえ?」

 はぁっと息を吐いたナルトが潤んだ瞳でシカマルを睨みつける。

「ば〜か、逆効果」

 シカマルはぺろりと唇を舐めた。その仕草が淫猥な感じがして、ナルトはそれだけでも身体の中からこみ上げてくる快感に震えてしまう。シカマルは捕えた赤い果実を舌と歯で甘噛みしながら、ナルトに歓喜を植え付けて行く。

「ンン…は…あ、アン…っ、シカマ…」

 丁寧にそれを吸ってやると、びくんとナルトの身体が跳ねた。

「マジ、効果抜群。胸だけでイキそうじゃねえか」

「あ…う…シカマル…も、焦らすのやだって……」

「じゃ、認めろよ?」

 ナルトはこくこくと頷いた。

「気持ち…いい…」

 シカマルはナルトの下半身に手を伸ばした。反応している陰茎に指先を絡めると、すぐに大きさが増す。先の粘膜を刺激するように割れ目に沿って擦ると、堪らないと言う様にナルトが抱きついて来る。ナルトを慰める掌越しにふわふわと浮いている陰嚢に指先を伸ばして転がした。

「やっ…」

 強すぎる刺激にナルトの身体が震えるのが心地よい。腕の中で開花する花をじっと見つめたシカマルは、口元に笑みを乗せる。喘ぐナルトは快感に溺れているのか、湯あたりしているのか頬が真っ赤だ。潤んで自分を見上げてくる視線すらも、全てシカマルを誘っているように感じてしまう。

 ザバリと湯の中からナルトの身体を上げると、彼は肩で大きく息をしていた。ふるふると震える性器がシカマルを待っているかのように誘惑してくる。洗い場に腰を下ろしたシカマルの前で、ナルトは彼に抱きつきながら、膝を立てていた。双丘の奥にある蕾を解きほぐす様にシカマルの指が埋まっている。指を受け入れている後腔からは、くちゅくちゅと粘膜の擦れる音が漏れだしていた。それに羞恥するようにシカマルの肩に顔を埋めたナルトは無意識に歯を立てる。

「あ…っあ…やっ、ンンンっ…」

 それでも、指が悦い所を掠める度に漏れる声が我慢できない。シカマルの指にトロリと透明な液体が絡む。シカマルの所作に反応するナルトは頭が可笑しくなりそうなくらいの悦楽に浸る。

「シカ…指だけじゃ、や…っ」

「すげえ、感じまくりだな。ナルト」

 ナルトはシカマルの唇を求めた。そして、彼の舌を強く吸う。

「ふ…んんっ…」

 ナルトの舌に応えてやりながら、中に入っていた指をすっと抜くと、ピクンと抱きついている身体が跳ねる。

「このままで?」

「うん…」

 甘えるようにする寄ってくるナルトの腰を抱えると、彼を見ているだけで欲望していた昂りをナルトの後腔に埋めて行く。先走りによって濡れているそれは、シカマルによって解されたナルトの後腔にすんなりと侵入する事が出来た。片足を掬ってナルトのバランスを崩すと、ガクンと落ちた身体が二人の密着度を増す。

「あ…っ!」

 早急に深い所まで刺激されたナルトはそれだけで達してしまいそうだった。脊髄をかけ上る様な快感の波が頭の中を真っ白にする。

「や…や…怖…っ………アンっ…あ」

「捕まってろ、ナル」

 ピストン運動を始めたシカマルの上で、ナルトは必死になって大好きな人の背中に腕を回す。そうするしか浮遊する身体を繋ぎ止めておく術がなかったからだ。そして、汗と一緒に擦れる身体が気持ちいい。

「シカ…っ…あっ、おっきぃ…や…あんっっ…ガマン出来ね…」

「すんな…よ」

「も…ちょっと…もぅ、早いって…あ…っ……」

 内臓をグチャグチャにかきまわされるような感覚が、全て快感に繋がる。昇って昇って、そして落とされて。チカチカと視界の中に白い星が見える。甘美な陶酔のうねりが身体を駆け上がる様にしてナルトを追い詰める。シカマルの雄を身体の中で感じて、それを締め詰めてしまう。肌の擦れる音と粘膜の刺激される恥音が混ざり合って、ナルトの頭を支配して行く。全てを飲み込んで居るのはナルトなのに、反対にシカマルに全て持っていかれているような不思議な感覚。

「ナルト…」

 ナルトの肉壁がビクビクと収縮してシカマルをキュウキュウと締め付ける。そして、最後の突き上げを繰り返すとナルトの身体からカクンと力が抜けた。同時に、ナルトの中に熱いしたたりを解き放つ。愛しむように放心しているナルトの首筋から鎖骨にシカマルは唇を当てる。

「シ…カ……?」

「愛してるぜ」

「…ん」

 そろりと腕を伸ばしてきたナルトを抱きしめると、確かめ合う様に唇を合わせた。何度も何度も甘い口唇を味わいながら、快感の余韻に浸る。

 身体の中は燃える様に熱いのに、汗によって覚まされた身体がぶるりと震えた。

「もっかい、湯船ン中入ってあったまろうぜ」

「………でも」

 ナルトは少しだけ躊躇した。

「あの…さ、またエッチな気分になっちまうかも…しんねーし…」

 シカマルは面喰ったように笑い始める。問題ないとナルトの身体を抱き上げて、一緒に湯船に浸かった。そして、種明かしをしてやる。

「あんなの嘘に決まってんじゃねえか。冬至は発情日じゃねえぞ?」

「え…だって…シカマル……」

「お前がいつもより感じたんなら、いつもより悦かったって話じゃねえの?」

 しれっと言うシカマルにナルトは膨れながら湯船に唇まで浸かった。シカマルは楽しそうに笑いながら真っ赤になっているナルトの顔を覗きこむ。

「ま、すげえ感じまくりだったから、強ち嘘でもねえかもよ?嘘から出た真みてえにさ…」

「ば、バカシカ!」

「ほ〜んと、可愛いな。お前」

 ぷいっとそっぽを向いたナルトは、態度で不機嫌を示す。だが、背後から抱きしめてくるシカマルの腕には抗わない。広い胸に背中を預けて、ほうっと息を漏らす。

 鼻孔をくすぐる様な柚子の香りは心地よいもので、精神的にほっとしてしまうから不思議だ。

「シカマル…」

「なんだ?」

「好きだってばよ。今日は…その、冬至とか知らなかったから、すげえ嬉しかったし」

「気持ち良かったし?」

「シカマル〜〜〜〜っ!」

 人の上げ足を取る様なシカマルの態度に膨れながらも、やっぱり彼の事が好きだと感じてしまう自分が悔しい。

「それ、明日にでも母ちゃんたちに言ってくれよ。すげえ喜ぶぜ?」

「うん。もちろん、おばちゃんやおっちゃんにも感謝してるってばよ!」

 シカマルはナルトを抱く腕に力を入れる。

「俺も、すげー悦かった…」

 呟くように言われたナルトは羞恥心を誤魔化す様に、シカマルの二の腕に歯を立てる。

「おい、煽んなよ」

「あおってねえもんっ!」

 シカマルは楽しそうに喉で笑うと、ナルトの身体から伝わってくる人肌の温もりに目を閉じる。一緒に居られるだけで幸せなんてのは当の昔の話。愛する者を抱きしめるだけで、その全てに侵食したくなる。欲張りになる自分に応えてくれる恋人は、出会った頃から変わらず可愛い存在だ。

「サイコーだな」

「シカマル?」

 シカマルの言葉の意味が分からないナルトは首を傾げる。その頬にちゅっとキスを落としたシカマルは、今夜は愛しい恋人を寝かせてやれそうにないことを心の中で詫びる。

 折角、一番長い夜なのだから、その時間を有効活用しよう。溶けるくらいに抱きあう夜も悪くない。

 

 ナルトがヨシノにお礼の言葉を述べたのは、翌日の昼の出来事であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホントは今年の冬至12/22にアップしたかったのですが…

野望達成ならず。

冬至の日に冬至の話…よくないですか?

変な拘りでゴメンナサイ。

うちのシカナルは野外deエッチがないので(とある話のオマケ参照/笑)

お風呂deエッチの割合多いよな〜とかふと思いました()

結局シカマルは一番美味しいとこはちゃんと持ってくんだよね。

あ〜…柚子湯にエッチな効能はアリマセン。

わかってます?余計なお世話?…ですよね(^^

ハロウィンよりも冬至の方が、カボチャパーティーってぴったりな気がしてます!