折込チラシ ボトックス

 

 

 いつもより若干長めになっております…(>_<)

 

 

 

 

Shooting star おまけ「男のロマン」

 

 

 修行の汗を拭うと、ナルトは空を仰いだ。そこに広がるのは、青い空。そして、風に流れるような白い雲。そんな情景を目にして、ふとシカマルの事を思い出した。誰に心の中を覗かれている訳でもないのに、気恥かしい気持ちになって、顔が熱くなる。

 大木の木陰にいた自来也が、竹筒に入った冷たいお茶を進めてくれる。

「サンキュだってばよ〜!エロ仙人…」

 ナルトはへへへと笑うと、自来也と背中合わせになるように座る。木陰は涼しく、時折通り抜ける風も気持ちいい。背中を預けた自来也は、巻物を取り出してなにやら執筆中だ。ナルトまたあの下らない小説の続きを書いているんだろうと、半ば呆れる。

「エロ仙人…ま〜たあのくっだらない小説の続き書いてるんだってば?」

「くだらないとは……全く、お前は何時まで経っても子供だのう。わしの超大作いちゃいちゃシリーズには男のロマンがつまっとる。お子様のお前には到底、理解不能だろうがの」

 ナルトはぴくりと反応した。別にお子様呼ばわりされても、自来也の小説に共感などしないのだが彼の口にした「男のロマン」という単語が、妙に胸に引っ掛かる。

「アレに男のロマンがつまってんのか?」

「ん?…ようやく分かったかのう」

「いや…分かっちゃいねえけど……聞きたい事があるんだってば!」

 自来也は珍しいナルトの態度に首を傾げたのだった。

「あのさ…男のロマンって聞いたんだけど…」

 シカマルは言っていたではないか、男のロマンだと。ついでに言うなら、自来也は嬉々として教えてくれるとまで言っていた。

「アオカンってなんだってばよ?」

 自来也とナルトの間に、しばし沈黙が流れる。

「なぁ、エロ仙人!教えてくれってばっ」

 それに加え、ナルトの必死な態度に自来也はにやりと笑う。ナルトも子供だと思っていたが、まぁ一般的な成年男子ではないか。(未成年ではあるけれど…)ふむふむと頷きながら、ナルトの質問に答える。

「簡単に言うとな…」

「うん、なんだってば?」

「野外での性交のことだ」

「ヤガイでの成功ってなんだってばよ?」

「違〜うっ!成功ではなく性交。お前はちっともわかっとらんの。性交とは情を交える事、すなわち…エッチだ」

 真剣な自来也の声に、ナルトは言葉を無くす。ついでに、自来也の言葉の意味を頭の中で反芻してみた。

「えええ―――――――――――――― っ!!!」

 ナルトの大声に自来也は耳を塞ぐ。

「ったく…うるさいのう」

「あん、な…外でエッチって、そんなんが男のロマンなんて嘘だってばよっ」

 顔を真っ赤にしながら言葉強めに反論してくるナルトを、鬱陶しそうにみつめた自来也は、これ見よがしな溜息をついた。

「ナルト…イチャイチャタクティスを読んだだろうが。あれには男のロマンがつまっとるからな」

「あんなエロ小説と男のロマンがなんで一緒なんだってばよ?」

「だから〜…お前はお子様だっちゅうんだ。あれは経験した事のない者には分からん、男のロマン。緑と解放感溢れる空間に、全ての快楽を解放することで……おい、聞いとるのか?」

 ナルトは暗い顔をしながら俯いている。何か難しい事を考えているのか、眉間に皺が寄っていた。

「分かりたくねえけど……分かったってばよ」

 ナルトはとても暗い気持ちで居たのだ。男のロマン…知らなかった方が良かったのだろうか。いや、それは違うと心の中で葛藤してみる。シカマルの男のロマンを叶えてやるのは、流れ星でも神様でもなく、きっと自分なのだという使命感が生まれてくる。その前に立ちはだかるのは、男のロマンも全く理解できないナルトの常識なのだが……。本人はこれでも必死なのだ。

「エロ仙人…今日の修行は、これでおしまいにするってばよ」

「ん?修行バカのお前が……珍しいこともあるもんだ」

 ナルトは反論する気もなく、背中をむけると心を決めたように空を仰いだ。

「オレってば……やるってばよ!」

 両の手をぎゅっと握りしめたナルトは、うんと頷くと思わず走り出す。この気持ちを整理するまでには時間がかかりそうだが、考えれば考えるほど深みにはまっていくような気になって、考える事をやめた。結果オーライなのである。それなりに、今までもなんとかなってきたではないか。

 そんな事を思いながら勢いよく曲がり角を曲がると、会いたかった人物と鉢合わせする。

「いって〜っ!ちゃんと前見ながら走りやがれっ」

 尻もちをついた幼馴染の顔を確認すると、ナルトはその手を縋るような気持ちで取った。

「キバ!良かったってばよ〜…今からキバんとこ行こうとか思ってたんだってばよ、オレ」

「はぁ?気持ち悪いな…お前。打ちどころが悪かったのか?ナルト」

 キバの隣では、大きくなった赤丸がくうんと鳴いた。

「キバじゃねえとダメなんだって!オレに力を貸してくれってばっ」

 必死な形相を見たキバは、それにつられるように頷いた。

 

 

 

 

 ナルトはヨシノから渡された弁当を手に、機嫌よさそうに歩いていた。その後ろからは、たらたらと面倒臭そうにナルトの後を付いてくるシカマルの姿がある。

「シカマル〜!この辺で、おばちゃんの作ってくれた弁当食うってばよ」

 くるりと振り向いたナルトは満面の笑顔を作って、手にしていた包みを顔の辺りまで上げる。そんなナルトの態度に、シカマルは首を傾げるばかりだったのだが。シカマルの休みに合わせてやって来たナルトは、惰眠を貪るシカマルを無理やり起こして森の中への散歩に誘った。用意周到にヨシノに弁当まで頼んでいたらしくご機嫌でシカマルの睡眠を邪魔しに来たのだ。珍しくナルトのキスで起こされたシカマルは、半分気分よく目が覚めたのだが、いきなり森の散策へ行こうと言われて一気にテンションが下がったのは言うまでもない。

「随分、森の奥までやってきたなぁ…」

「いい場所だってばよ!早くシカマルもこっちにきて座るってばよ〜。オレってば、腹減ったし…」

 嬉しそうに包みを開くナルトを見て、笑みを浮かべる。たまにはこんな日があってもいいだろう。自分を納得させながら、ナルトの前に座った。シカマルに手渡される大きなおにぎり。シカマルは包みの中から海苔を取り出すと、おにぎりにくるりと巻いてナルトに手渡した。

「ほら、腹減ってんだろ?先に食えよ」

「ありがとだってば〜」

 ナルトはシカマルからおにぎりを受け取ると、さっそく口に入れる。美味しそうにおにぎりにかぶりつくナルトの姿を見て、シカマルも内心嬉しくなる。シカマルは竹筒に入ったお茶で喉を潤した。

「ほんとに何もねえ場所だけど、なんか長閑でいいとこじゃねえか」

「ん〜…そうだってばね。キバの言う通り、いいとこだってばよ!」

「キバ…?」

 いきなり湧いて出た幼馴染の名前にシカマルが不思議そうに返す。

「なんでキバが関係あんだよ」

「…あの、それは…キバって、赤丸と一緒に火の国をよく散歩してんじゃん?だから、いい場所ないか聞いたんだってばよ」

「いい場所?」

 ナルトは一瞬言葉に詰まりながら、う〜んと唸る。

「あんま人が来なくて、それでいて自然がいっぱいあって……ってとこリサーチしてみたんだってば」

「リサーチねぇ…行き当たりばったりのお前にしちゃ、上出来だな」

「……それって、褒め言葉?」

「ん?褒めてんだけど?」

 シカマルは出し巻き卵を咀嚼しながら頷いた。その言葉を聞いたナルトは、少し照れたように笑った。天気はいいし、陽気もいい。朝晩は少し肌寒く感じる事が増えてきたが、今日はとてもいい天候だと言える。

「いい天気だしよ、こんな場所で昼寝っつうのもいいかもしんねえな」

「昼寝って……」

 じっとりと不満そうな顔つきで見つめられるが、あっさりとそれを無視した。

「まずはメシ、ナルトも腹減ってんだろ?遠慮はしねえと思うけど、がっつり食っとけよ」

 うんと頷いたナルトは、ヨシノが丹精込めて作ってくれた弁当を箸でつつく。野菜嫌いのナルトの事も考慮してか、いつもよりも気合が入っているように見えるのはシカマルの考えすぎではないだろう。食べやすいように、おかずの中にうまく細かい野菜が入っている。ナルトはそんな事に気が付かず、ぺろりと弁当箱の中身を平らげていた。時々おどけながら、言葉を交わす。他愛のない一時だけれど、こんなに穏やかな時間を過ごすのは久し振りだと思う。きれいになくなった弁当箱を包み終えると、ナルトがごろりと横になる。

「もう、食えないってば…」

「お前ってさ、がっついて見えるけど意外と少食だよな。加えて偏食家だし…」

 一見細く見られるシカマルの方が、しっかりと食事をしている。ナルトは食事をしながら、シカマルに話しかけたりしているので、思ったよりは食べていないのだ。それに、ナルトは間食もするので、一度に多くの食事をとっていないように見えた。その割には太っても痩せても居ない。身長は昔に比べては随分伸びたが、同期の中では低い部類に入るだろう。

「え〜…そっかな。オレってば、ラーメンなら結構食べるってばよ?」

「ラーメン限定じゃねえか。子供じゃねえんだから、好きな物だけ食べるってのやめにしろよ。バランスも考えて食事しろってこと!」

 シカマルのお小言を聞きながら、ナルトの顔つきが渋いものに変わって行く。そんなナルトの頭をシカマルはぽんぽんと撫ぜてやる。

「心配してんだぜ?俺が四六時中一緒に居てやれる訳でもねえんだからな」

「あ…うん。気をつけるってばよ」

 照れたように笑ったナルトの隣にシカマルも横になった。木々の間から見える空は青く高く、流れる雲ものんびりとしている。シカマルはすっと瞳を閉じて、大きく息を吸い込んだ。そんなシカマルを隣で伺うナルトの姿がある。ちらりと横目で、瞼を閉じたシカマルの横顔をじっと見つめた。

「……寝たってば?」

「寝た」

 すぐに帰ってくる返事にナルトはくすりと笑った。それから視線を空に移す。ついこの間は流れ星を二人で見たのだと思うと、時間の流れが早い様な気がした。

 ナルトは自分なりに気合を入れて起き上がると、もう一度シカマルに視線を移す。そして、目を閉じているシカマルの唇に自分のそれをそっと寄せる。ぴくりと反応したシカマルが薄っすらと目を開けた。啄ばむ様な口づけを繰り返すナルトをじっと見つめる。

「ど〜した?」

 珍しいナルトの行為を訊ねると、少し距離をとったナルトの瞳がじっと見つめてきた。

「おかしいってば?」

「おかしくはねえけどよ…」

「けど?」

「珍しい事もあんだなって思ったかな」

 にやりと笑ったシカマルの顔に、ナルトの頬が赤くなる。確かに自分からと言うのは、あまりないことだ。甘える事はあるが、外でなんてありえない話だったかもしれない。

「し……シカマル!」

 ナルトは緊張しながら、そっとシカマルを伺う。

「しようってばよっ!」

 普通に、自然に、と思うと直接的な言葉しか出てこなかった。言ってしまったナルトは恥ずかしさのあまり耳朶まで真っ赤に染める。

「なにを?」

「…え?」

「ここまできて修行に付き合えとか言っても願い下げだぜ?」

 ナルトはどうしようか迷ってしまう。自分からキスをして、自分から誘ってみたのに、シカマルは頓珍漢な答えを返してくる。考えが、ソッチに行っているナルトの方が恥ずかしくてたまらない。「どうしよう?」が頭の中でぐるぐると回る。

「シカマル……マジで分かんないってばよ?」

 からかわれているのではないか。寧ろ、その方が気分は楽だったりする。火影の顔岩から飛び降りるくらいの決心で誘ってみたと言うのに、全然気が付いてもらえないのはかなり苦しい展開だ。

「素っ頓狂なお前の思考回路が分かるかよ」

「…マジで?」

 ナルトは少し考えてから、もう一度シカマルに触れるだけのキスをする。唇を離して、じいっとシカマルを見つめた。

「ほんとに分かんねえってば…?」

 少し不安になりながら上目づかいで見つめると、驚いたように目を丸くしたシカマルの表情が見えた。それから、彼はふっと笑う。

「分かんねえから、ちゃんと言えよ?」

「その言い方は、ぜってー分かってるって感じだってばよ!」

 シカマルは面白そうにくすくすと笑って、ナルトの身体を抱き寄せた。

「わっ!」

 バランスを失った身体は、ぐいっとシカマルに組み伏せられた。重ねられた指先が絡まる。近づいてくるシカマルの顔に、ナルトは慌てて瞳を閉じた。触れる唇から、熱い舌が差し出される。絡められる熱い感覚にナルトはうっとりとしてしまった。キスされるのは好きだ。濃厚なものではなくてフレンチなキスも好きだったりする。シカマルはそれを良く分かっているから、ナルトの唇を掠め取るようなキスをよく仕掛けてきた。

「ん…」

「ナ〜ルト?」

 名前を呼ばれて瞼を開ければ、不敵な笑みを称えたシカマルの顔があり……

「ちゃんと言えって」

 潤んだ瞳でじろっと睨みつけて、顔を背ける。何もかもお見通しの癖に、こうやってナルトをからかっているのだ。それが分かってしまうから悔しい。しかも、今の状況から考えてもどうしてか自分の方が分が悪い。

「ナ〜ルト……、おい。ナルト。ナ〜ル、ナル…」

 耳元で囁かれる声にぴくりと反応したナルトが、真っ赤な顔をしながらシカマルを仰ぎ見た。

「だから……その、…エッチしようってばよ?」

「やっと言ったな?」

 にんまりと笑ったシカマルは赤くなっている耳朶をねっとりと舐め上げる。びくんと身体を震わせるナルトを抱き寄せた。今日は二人とも任務でないので、軽装である。ナルトは長袖のTシャツにハーフパンツという格好をしていた。ハーフパンツの裾から指先を滑らせる。ぶかっとしたパンツの裾からは手の一つくらいは有にはいる余裕があった。内股にそっと触れながら、微妙なタッチで肌を辿る。

「あ…っ」

 ふるりと震えたナルトは快感を溶かしたような声を上げた。それも恥ずかしいのか、きゅっと唇を噛みしめて目もぎゅっと瞑っている。羞恥心から自分を見ようとしない青い瞳が、なんだか無性に見たくなる。誘うように潤わした瞳で見つめられるのが好きだ。

 わざと乱暴に唇を奪う。息もする暇も与えないくらいに、濃密に舌を絡ませた。

「は…ンン…シカマ…」

 抗議するようにナルトの手がシカマルの上着をぎゅっと握りしめる。薄い布地の上から胸元を刺激すると、ナルトがまた唇を噛みしめた。声を出さないようにしているのだと言う事が、言われなくても分かる。その唇をシカマルはぺろりと舐めた。

「唇、切れるだろ?噛むんじゃねえよ…」

 ナルトの唇に丹念に舌を這わせて、Tシャツの裾から直接肌に触れる。たくしあげて尖った乳首をきゅっと擦った。

「……っ、んん…」

 シカマルはふうっと息を吐く。

「強情な奴だな。大胆に誘ってきたかと思えば、変なとこでかてえんだからよ」

 シカマルとしてはやっぱりつまらない。悶えるナルトを見るのもいいが、必死になって自分を求めてくるナルトも見たい。ナルトの顎に手を掛けると、甘く囁くように唇に触れた。

「ナルト…舌、出してみ」

「なん…で?」

 掠れた声に艶が混じっていた。シカマルはくすりと笑う。恐る恐るといったように、唇の間から赤い舌が差し出された。強情な所もあるが、基本ナルトは素直なのだ。赤い舌先を舐めてやる。交り合う唾液が細い糸を作って二人を繋いだ。唇も、舌先も絡め取るように舐め上げる。その度にナルトの身体がびくびくと反応した。そっとシカマルを見上げてくる潤んだ青い瞳。その視線を外さないようにじっと見つめる。観察するように見つめてくるシカマルの視線からナルトは逃げられない。浅い息を繰り返しながら、シカマルの与えてくれる快感を甘受する。口の端から飲み込みきれない唾液が零れている。それを掬うように舐めると、ナルトが苦しそうにシカマルの名前を呼んだ。

「シカマル…っ!」

 シカマルはナルトのサンダルを脱がした。もちろんハーフパンツを脱がせる為なのだが、ナルトは大人しくそれに従った。裸足で感じる草のくすぐるような感触が、ナルトの鼓動を早くさせる。

「嫌か?」

 訊ねるようなシカマルの口調に、ナルトは弱々しく首を振る。意識のほとんどをシカマルに持って行かれているような感覚。身体の底からわき上がる快感は、自分の中でうねりながら解放を求めていた。ぱちんとパンツの前を肌蹴たシカマルの悪戯な指先が、下着の中に沈められた。直接触られる感覚に、ナルトがぎゅっとシカマルを抱き寄せた。

「シカマルも…っ」

「んじゃ、ナルトがしてくれよ」

 こくりと頷いたナルトは、シカマルの首に絡めていた腕を彼の下半身に持って行く。一瞬、躊躇したようなナルトに、シカマルがくすりと笑った。

「なに今更、遠慮してんだ?」

「ちがっ……ンなんじゃねえってば…」

 布越しにシカマルを触る。形を確かめるように何度かそれを擦りあげて、じっとシカマルを見つめた。

「気持ちいいってば…?」

「当たり前なこと聞いてんじゃねえって…」

「よかったってば」

 ナルトはするりと掌をシカマルのズボンの中に忍ばせた。大きくなっているものに、指先を絡める。ナルトの動作にビクリとシカマルの陰茎が反応する。シカマルはナルトの首筋に唇を埋めながら、掌の中で形を変える性器を扱いてやった。

「く…はっ、アッ…」

 ナルトの動きが止まる。シカマルは鎖骨の辺りを舐め上げて、きつく吸った。それすらも快感の一部となるのか、ナルトが震えた手でシカマルの頭を掻き抱いた。前から移動させた手で、ハーフパンツを膝の辺りまで下げる。それから、中指をナルトの後腔に入れた。

「んあ…っ」

 陰茎から滴る先走りが後腔の入り口まで濡らしている。収縮を繰り返す中を擦り上げるように探ると、ナルトの腕が震えた。

「あ……あっ、シカ…」

「ん?一本じゃ足りねえか?」

 人差指も一緒に入れると、ナルトが頭を振った。ナルトの悦い場所は探さなくても分かる。指先に絡みついてくる肉襞を掻きわけて、そこをぐいっと押した。

「ン…あっあっ…」

 何度も擦り上げると、ナルトが堪らないと言うように頬を寄せてくる。縋りついてくる腕にシカマルが抱き寄せられた。目尻に溜まった涙を舌で掬うと、ぼんやりとした視線が青く潤んだ瞳がシカマルに向けられる。紅潮した頬に、喘ぐ熱い吐息に飲み込まれてしまいそうな感覚に陥った。

 シカマルはナルトの身体を反転させて、後ろから覆いかぶさるように抱き寄せた。この体位はナルトの望むものではない事は分かっている。だけれど、今の状況から考察して、一番無理なくお互いを求めあえる体位だとも言える。熱い楔をナルトの中に埋めていくと、ナルトの指先が土の地面をぐっと掴んだ。シカマルはそれを止める意味で、ナルトの手を握ってやる。ナルトの指先が傷つかないように、そっと握り締めた。ゆっくりと身体を進めて行くとナルトがくぐもった声で喘ぐ。

「あ…や……んん…あっ、あっ…シカ…!」

 ぴったりと重なる二人の身体。まだ落ち着かずに荒い息を吐くナルトの頭を撫ぜてやる。すんっと鼻をすする音が聞こえて、シカマルはナルトの顔を覗きこむ。より深く交わる事になり、ナルトの後腔がきゅっとシカマルを締め付けた。

「く…っ、力…抜けるか?」

「あ…分かんねえ…も…やだ…っ」

 ほろりと頬に伝った雫が地面に吸い込まれていった。シカマルはナルトを慰めるように抱きしめながら、腰を進める。艶めいた声が辺りに響く。それに重なる淫猥な音が、ナルトの思考を真っ白に変えて行った。感じるのは身体の中に渦巻く熱い悦楽の熱と、自分を抱きしめてくれる温かい腕。

「は…あ………アアアっ…ん、はあっ…」

 限られた時間の時が、一瞬の閃光と共に止まる。ひくりと息を吹き返したナルトは、意識を手放していた。

 

 

 

 

 ナルトは薄っすらと目を開けた。一定のリズムを刻んで揺れる身体。だらりと垂れた腕を、きゅっとシカマルの首に巻きつける。

「起きたか…?」

 ナルトはシカマルにおぶわれていたのである。

「シカマル…」

 声が掠れている。それを聞いたシカマルがくすりと笑った。シカマルはそっとナルトを下ろすと、温くなってしまったお茶を進める。こくりとそれを飲んだナルトは、ぼうっとする思考を辺りに巡らせた。

「シカマル…オレってば………」

 むせ返る様な緑の木々。竹筒に入ったお茶と、シカマルの手にある弁当の包み。全ての事を思い出したナルトは、かあっと赤くなる。自分のした事をはっきりと思い出す。どうして自分が意識を手放してしまったのかも。慌てて立ち上がると、びっくりしたようなシカマルがナルトを見上げる。

「おい、ナルト?」

「………あっ」

 ナルトは内股を伝う熱い滴りを肌で感じる。一気に上昇した心拍数に呼吸困難になりそうな気分になった。どうしてか、目の前にある川に思わず飛び込んだ。

「な…ナルト?」

 驚いたのはシカマルである。いきなりのナルトの行為は理解不能で、呆れてナルトを追いかける。ナルトは腹の辺りまで水の中に浸かった状態で、俯いている。シカマルは水面の上に立つと、ナルトの腕をとった。

「水浴びはちょい早いんじゃねえの?風邪ひくって、このバカ!」

「いいんだってばよ〜〜!」

 ナルトはシカマルの腕を払うと、両手で顔を覆ってしまう。

「穴掘って潜りたい気分なんだってばっ!」

「はあ?」

 恥ずかしくて恥ずかしくて、シカマルの顔をまともに見られそうにもない。別に身体を重ねるのが嫌だった訳ではない。シカマルの「男のロマン」を自分が叶えようと考え、自分から誘ったのだ。その思考回路すら恥ずかしい。シカマルは苦笑しながら、しゃがみこむ。ナルトと視線を同じにして、両手を剥がした。

「シカマル…オレってば、やっぱ男のロマンは分かんねえってばよ…」

 しゅんとして呟くと、シカマルはぷっと吹き出す。

「つうか、お前の気持ちは滅茶苦茶嬉しかったぜ?…俺は」

「ほんとだってば?」

「こんな事で嘘つくかよ、めんどくせえ…」

 ナルトは眉間に皺を寄せる。

「でも、やっぱ……外はやだってばよ」

「分かったよ」

 ちゅっと音を立ててナルトの唇を盗んだシカマルは、そっとナルトの身体を冷たい水の中から上げてやる。キバにわざわざ人気のない場所を聞き出し、自分の為に一生懸命動いてくれたナルトが可愛い。別に外でしたい訳ではなく、ナルトだから抱きたいのだ。彼にこの違いが分かるかどうか不明だが。

 濡れた腕をシカマルの首に回したナルトは、お返しとばかりにシカマルにキスをする。

「シカマル…」

「なんだよ、ほら…早くあがれって」

「外は嫌だけど………シカマルとしたいってばよ」

「分かったって…」

「だから、すごく身体が熱いんだってば……シカとしたい」

 恥ずかしそうにしているかと思えば、大胆不敵な言葉でシカマルを誘う。そのギャップに何時までも酔っていたいのだが、今は誰も居ない場所で抱き合いたい。 ナルトは一生、男のロマンは理解できないだろうと思いながら、二度とこんな恥ずかしい思いはしたくないとぎゅっとシカマルを抱きしめる。

 シカマルは自分に身体を預けるナルトを抱きしめると、ちんたらしている暇はないと木の葉の里を目指したのだった。

 

 

 

 

 

 

……内容が〜ないよう。なんてベタな親父ギャグを(-_-;)

ホントはこの後、ナルトの部屋で!!とかゆう展開なのですが。

これ以上書く事が、マジ無駄に思えまして……以上終了っす。

最初で最後の、青カンなんでした。

あと、RUIの野望はシカマルに「ナル」って呼ばせたかったんですよっ。

けっこう、ナルトは「シカ」って呼んでるんだけど、反対ってなかったので。

いつも、影ながら支えてくださるT様に心からの感謝をv