|
me too…
…ナルト、クリスマスは窓の鍵…開けて寝ろよ?
いつも戸締りにうるさいくらいのシカマルの科白。 だから、ついつい聞いてしまう。
…どうしてだってばよ?
シカマルはにやりと笑いながら答えた。 「お前んち、煙突ないからサンタが入って来れねえぜ?」 思わず笑ってしまったのだけれど。じゃあ、シカマルの家に煙突はあったっけ?なんて下らない事を考えてしまう。親指を立てて、了解のサイン。
その日はいつになく、賑やかな日だった。木の葉にもクリスマスはやってくる。どこか遠くの大陸のおとぎ話。そりに乗ってやってくる、白い髭をたくわえた老人が「良い子」にプレゼントを配るのだ。 子供の頃、なんとなくその存在を信じていたナルトだけれど、今となっては夢物語のように感じてしまう。居るかもしれなし、居ないかもしれない。 シカマルに言われた通り、ベッドの脇にある一番大きな窓の鍵を外しておいた。 ふかふかの布団は太陽の匂い。 久々の休みに掃除をして良かったと思える瞬間だ。 ナルトはサンタクロースを待つ、ワクワクする子供見たいな気分になっていた。なのに、昼間の掃除の恩恵か招いていない睡魔が襲ってくる。欠伸を噛み殺して、ごしごしと目を擦った。 今日は特別なサンタクロースがやってくるかもしれないのに… 眠ってしまうなんてもったいない。 虚ろになっていたナルトの耳に、窓の開く音が聞こえる。意識は起きているのに、身体が言う事をきかない。もどかしい感覚に襲われながら、頬に冷たい風を感じた。そこでようやく目を開ける事が出来る。カーテンが風にそよいで、冷たい空気が部屋の中に入って来た。 「シカマルだってばよ…?」 サンタクロースの格好で現れる…とまでは思わなかったが、特別な演出を考えていたナルトはくすりと笑ってしまう。 「なんだよ、その不満って感じの言い方」 「不満とかじゃねえってば」 ナルトはくすくす笑いを止めない。ぴしゃりと窓を閉めたシカマルは当たり前のように鍵をする。部屋に入って来たのは、サンタクロースではなくシカマルで。やっぱり彼の言っている事はチグハグなように感じる。 「シカマル、サンタクロース…入って来れねえよ?」 「いいんだよ。入って来れねえように鍵したんだからよ」 「この前と言ってる事違わねえ?」 身体を起こしたナルトの顎にシカマルの指が触れる。そのまま支えられてキス。 「なんだ?お前は爺ぃの間男待ってんのか?」 「シカマルが待ってろって言ったんじゃん」 膨れて答えると、その頬に滑る冷えた唇。 「鍵開けてねえと、サンタが入って来れねえって…」 「ああ…それはちょい解釈の違い?」 ナルトは首を傾げる。 「カイシャク?」 難しい事を言って自分を丸めこもうとしているのだろうか。シカマルの言葉遊びは時々難しくてついていけなくなる。その度に首を傾げてしまうのだが、その姿がシカマルには餌を待つリスのように見えるらしい。小首を傾げて、その愛らしい姿で媚びる訳でもなく自分の望む物を手にする小動物。大変にナルトが憤慨した事は言うまでもないが、シカマルの目から見て恋人は非情に愛らしい…と言う事になるので、訂正はしてもらえなかった。ただ、それはシカマル限定にしてくれと小言のように呟かれたけれど。 「サンタは外に居たんだよ」 「ん?」 「気がつけよ、ば〜か」 ナルトは「あ!」と短く声を上げてから、その口を慌てて押さえた。 「シカマルが、オレへのプレゼント…?」 満足そうにシカマルが笑みを見せる。 「そんでもって、俺の一番欲しい者はお前。爺さんも耄碌してねえみてえだぜ?」 ナルトの温かい腕が、シカマルの冷えた身体を抱き寄せる。シカマルはその温もりにうっとりしながら、太陽の匂いのするナルトをきゅっと抱き締める。 「悪くねえだろ?」 悪戯っぽく言ったシカマルにナルトも、ふふっと笑いながら同意した。 「悪くねえってばよ」 「じゃ、一年イイコにしてたご褒美に俺の一番欲しいモノくれよ…」 「オレも…だってば」 暗闇の中で視線が絡まって、自然と瞼が閉じた。ナルトはふかふかの布団にゆっくりと倒されていく。
メリークリスマス。 一番欲しいものは二人とも一緒。 熱に浮かれて凍える様な夜に舞い降りた、プレゼント。
|
メリークリスマス!
よく考えたら、シカナルやり始めて初クリスマス。
今のRUIの限界(笑)
ってか、うちのシカマル馬鹿すぎ?
とりあえず、やっとく?くらいのノリのお話です。
シカとナルが二人でラブラブだよ〜ってのが伝われば嬉しいです(^^ゞ